取引する画面は多様にデザインされ利用されるようになっています。ですが、場合によっては疑問に思うこともあります。
最高値と最安値
取引所取引とは異なり、店頭取引では出来値を持ちません。ですので、最高値はビッド、最安値はアスクを使用します。それによって画面内にはビットに最高値が明記され、アスクに最安値が明記されます。左から順に高く、そして安くなります。何を意味しているかというと、朝から私が入れていた売り指値ビットの最高値より下であれば、それは疑う余地もなく約定しているであろうということになります。最高値はアスクを使用しないのだろうか?と思う人もいるかもしれません。ですが、最高値を気にかけるのは売る側であります。売る側が気にかけることは、もし最高値で売れた場合、今日はどのくらいだろうということです。その売る側がビッド基本の高い値段のかわりにアスクの最高値をみてもアスクでは売ることはできません。売値と買値の価格差の狭い会社と広い会社では、勿論後者の方か最高値はもっと高くなりますが、ではだからといって売れたかどうかは定かではない。それは、買ってあげようという最高値なのではなく、それで売って欲しいという最高値なのです。ビット基本の最高値であるということを表す最高値はビッドの上下に置くのです。
ビッドとアスクの表示の変化
近年では、ビッドに対して「売り」、アスクに対して「買い」と表すところが出てきているようです。これは、ビッドとアスクの正しい訳ではありません。ビッドとアスクは業者サイドから見た解釈で、意味合いとしては、相手サイドの買値、売値です。逆に、「売り」や「買い」は投資家サイドからみた解釈で、売買する上での意味になります。昔、為替の店頭取引では、ビッドやアスクと言わず、ビッド、オファーと言っていました。
買いポジと売りポジの並び方
左から順にビッド、アスク、オファーと並びます。ですが、自分の持っている位置に関しては、基本「買いポジション」「売りポジション」というように配置します。しかし、近年では、逆に並べることが出てきました。ビッドとアスクが示されるのは、市場であります。投資家サイドから考えれば、それは「相手」または、「あっち側」の事柄です。逆に、自分の位置は「自分」であって、「こっち側」の事柄となります。